今回はミズノさんから発売されているバレーボールシューズ
ロイヤルフェニックス 3(ROYAL PHOENIX 3)
を紹介・レビューしていきます。
ミズノ『ロイヤルフェニックス 3』
「リベロ・セッター専用モデル」として展開されている『ロイヤルフェニックス 3』は以下1モデルが展開されています。
- ロイヤルフェニックス 3(ローカットモデル、品番V1GA2030、足幅:2E相当)
また、カラーは以下2色が展開されています。
- 01:ブラック×ホワイト×レッド、23.0cm~30.0cm
- 03:ホワイト×シルバー×グレー(ホワイト×シルバー)、23.0cm~30.0cm
今回は『03:ホワイト×シルバー×グレー』を選択。
全体が白系統でまとめられていますが、かかと部にグレーのカラーリングが施されており非常にシンプルでスタイリッシュなカラー・デザインに仕上がっています。
『ロイヤルフェニックス 3』の特徴の1つが「ねじれるソール」。アウトソールに注目してみると、「D-Flex Groove」という樹脂パーツが中足部に搭載されており、形的にそのパーツによって「ねじれるソール」が実現されているのかなと推測できます。また、ねじれ時のフィット性向上のために斜めのハトメ構造が採用されているとのことです。
アウトソールについては他にもフラットソールを採用していたり、拇指球部に力が入りやすそうなアウトソールデザインになっていたりと、動きやすさにフォーカスした設計になっていることが見てわかります。
重さは実測239g(左片足26.0cm・靴紐あり)と、バレーボールシューズの中ではトップクラスに軽いシューズです。
実際に履いてみた
まず、ロイヤルフェニックス 3を持ってみると、とにかく軽いバレーボールシューズだという印象を受けました。
メーカー公式サイトに謳われている「最軽量」の文言通りの軽さです。アシックスさんの最軽量バレーボールシューズ『ROTE JAPAN LYTE FF 2』よりも3g重い(26.0cm左片足・靴紐あり)ですが誤差レベルであり、トップクラスに軽いバレーボールシューズには違いありません。
実際に足入れしてみるとコンパクトで動きやすそうな印象で、足入れ時のストレスもありませんでした。靴底の樹脂パーツや通気孔の影響でしょうか足裏の真ん中あたりにやや「ポコッ」とした突起を感じますがすぐに慣れるでしょう。
フィット性に関しては一般的な感じです。アッパー部にメッシュ素材が割と多めに使用されていたり足裏に通気孔が2か所設けられているということもあってか通気性はやや高いなあといった感じです。
アタッカーと比べてハードジャンプをする機会が少ないリベロ・セッター向けのバレーボールシューズということもあってか、クッションがやや薄く設計されているように感じました。また、前方向への屈曲性が極めて高く、グリップ性もやや強めなのでクイックに動きやすそうなバレーボールシューズだなといった印象を強く持ちました。
ですが動いた際に、ややシューズがグニグニねじれるような感覚があり、安定性が少し低い印象を受けました。動きやすさを追求するために採用したと思われる「ねじれるソール」の特性によってこういった性能に仕上がっているのだと思います。
「リベロ・セッター専用シューズ」として「コートでより速く動く」ということをテーマに展開されている『ロイヤルフェニックス 3』。圧倒的な軽さ・屈曲性と、優れたグリップ性によってクイックに動くことができそうですが、人によっては不安定だと思ってしまうような独特な安定性になっており、若干好みが分かれそうなバレーボールシューズに仕上がっていると思います。
以上の点から、総合評価は星4(★★★★☆)とさせていただきます。
まとめ:非常に軽くて動きやすいけど、安定性が独特
『ロイヤルフェニックス 3』の総評としては、
かなり軽くて動きやすいシューズではあるものの独特な安定性のバレーボールシューズです。
とにかく動きやすくて軽いバレーボールシューズを探しているという人におすすめです。
- 履き心地
-
■■■□□(3/5:普通)
- フィット性
-
■■■□□(3/5:普通)
- 通気性
-
■■■■□(4/5:やや蒸れにくい)
- グリップ性
-
■■■■□(4/5:やや滑りにくい)
- クッション性
-
■■□□□(2/5:あまりクッション性がない)
- 反発性
-
■■■□□(3/5:普通)
- 安定性
-
■■□□□(2/5:ややブレやすい)
- 屈曲性
-
■■■■■(5/5:とても曲げやすい)
- 軽さ
-
■■■■■(5/5:とても軽い)
- 価格
※メーカーカタログ値 -
■■□□□(2/5:やや高い)
総合評価:★★★★☆(4/5点)