SKY ELITE FF 2 vs METARISE｜本気で比較評価してみた。

2022 9/15

2022年9月15日 2022年9月15日

SKY ELITE FF 2 vs METARISE　バレーボールシューズ比較評価レビュー

今回はアシックスさんの『SKY ELITE FF 2』と『METARISE』を実際に履いたうえで比較してレビューしていきます。

SKY ELITE FF 2 vs METARISE｜評価

	SKY ELITE FF 2	METARISE
履き心地	■■■■□ 4/5：やや良い	■■■■□ 4/5：やや良い
フィット性	■■■□□ 3/5：普通	■■■■■ 5/5：とてもフィットする
通気性	■■■■□ 4/5：やや蒸れにくい	■■■□□ 3/5：普通
グリップ性	■■■■□ 4/5：やや滑りにくい	■■■■■ 5/5：とても滑りにくい
クッション性	■■■■■ 5/5：とてもクッション性がある	■■■■■ 5/5：とてもクッション性がある
反発性	■■■■□ 4/5：やや反発する	■■■■□ 4/5：やや反発する
安定性	■■■■□ 4/5：ややブレにくい	■■■■■ 5/5：とてもブレにくい
屈曲性	■■■■□ 4/5：やや曲げやすい	■■■■■ 5/5：とても曲げやすい
重さ	■□□□□ 1/5：とても重い	■□□□□ 1/5：とても重い
価格 ※メーカーカタログ値	■■□□□ 2/5：やや高い	■□□□□ 1/5：とても高い
総合評価	★★★★☆（4/5点）	★★★★☆（4/5点）

SKY ELITE FF 2 vs METARISE｜主な違い

主な違い１：フィット性・安定性の違い

フィット性・安定性については、METARISEのほうが優れています。

SKY ELITE FF 2はフィット性が標準的、安定性がやや優れている印象です。フィット性については、中・後足部はややフィットしてくれますが前足部が幅広に作られており、相対的に判断して標準レベルかなといったところ。安定性についてはやや高めで足がぶれにくくプレーすることができそうです。

METARISEは極めて優れたフィット性・安定性がある印象です。シューズの中に靴べろ部と一体になったインナー的な構造（＝MONO-SOCK構造）を採用している影響もあり、足にビタッとフィットしてくれます。前足部がやや幅広感がありますが中・後足部のフィット性は非常に素晴らしく、総合的に判断するととても優れているといえるでしょう。また、MONO-SOCK構造や高めのアッパーを採用している影響もあり非常に安定性に長けています。足がぶれることなくプレーすることができそうです。

SKY ELITE FF 2でより高い安定性を求めるのであればSKY ELITE FF 2 MT（ミドルカットモデル）を検討ください。（METARISEはローカットモデルですが個人的にはミドルカットモデルに分類してもいいと思います）

主な違い２：クッション性・反発性のバランスの違い

クッション性・反発性のバランスについては、SKY ELITE FF 2のほうが一般的です。

SKY ELITE FF 2は非常に強いクッション性と強めの反発性を備えたバランスの良い性能をしています。踏み込んだ時や着地時にもクッションがしっかりと効きつつ、レスポンスよくバシンと反発してくれる印象です。

METARISEはSKY ELITE FF 2以上の強烈なクッション性に加え、強めの反発性といったバランスです。しかし、強烈なクッション性の影響か、グッと踏み込んだ時や着地時に足がクッションに大きく沈み込んで少し遅れてからビヨンと反発するような感覚があり、個人的には反発性がクッション性の高さに追いついていないような印象を受けました。

主な違い３：シューズの形状の違い

SKY ELITE FF 2・METARISEともにかかと部がカーブしておりよりスムーズなジャンプの実現を追求している形状となっていますが、それに加えてMETARISEはつま先部のカーブ度合いがやや大きいです。つま先部が大きいカーブ形状をとることによって前傾姿勢が非常にやりやすく、前方向への推進力が非常に強いバレーボールシューズとなっています。

METARISEはこのつま先部の形状の影響か、ネットから離れたスパイクやバックアタックなどの斜め上（前＋上）方向へのプレーは非常にやりやすそうな感覚がありましたが、どっしり構えるプレーや真上方向にジャンプするプレーについては慣れていないと不必要に前方向に動きがちな感覚がありました。