今回はバレーボールシューズの
アシックス『SKY ELITE FF 3(スカイエリートFF3)』
を実際に履いたうえで、紹介・レビューしていきます。
アシックス『SKY ELITE FF 3』について
アシックス『SKY ELITE FF 3』は、SKY ELITE FF 2の後継モデルとして以下のモデルが展開されています。
SKY ELITE FF 3 | SKY ELITE FF MT 3 | SKY ELITE FF 3 PARIS | SKY ELITE FF MT 3 PARIS | |
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品番 | 1051A080 | 1051A081 | 1051A085 | 1051A084 |
履き口 | ローカット | ミドルカット | ローカット | ミドルカット |
足幅 | 2E相当(STANDARD) | 2E相当(STANDARD) | 2E相当(STANDARD) | 2E相当(STANDARD) |
カラー・サイズ | ・001:Black/Pure Silver(24.5cm~31.0cm、32.0cm、33.0cm) ・100:White/Dolphin Grey(24.5cm~31.0cm、32.0cm、33.0cm) ・101:White/Pure Gold(24.5cm~31.0cm、32.0cm、33.0cm)※ ・103:White/Nova Orange(24.5cm〜31.0cm、32.0cm、33.0cm) | ・001:Black/Pure Silver(24.5cm~31.0cm、32.0cm、33.0cm) ・100:White/Dolphin Grey(24.5cm~31.0cm、32.0cm、33.0cm) ・103:White/Nova Orange(24.5cm〜31.0cm、32.0cm、33.0cm) | ・750:Safety Yellow/Black(24.5cm~31.0cm、32.0cm、33.0cm) | ・750:Safety Yellow/Black(24.5cm~31.0cm、32.0cm、33.0cm) |
今回実際に履いてレビューを行うモデルは『SKY ELITE FF 3 PARIS』(1051A085)「750:Safety Yellow/Black」「26.0cm」です。
SKY ELITE FF 3は前作からアップグレード・変更された以下の機能を主に採用しています。
- ミッドソールのクッション材に「FF BLAST PLUS ECO」を採用
- 中足下部・裏側部を中心に「RISETRUSS」を採用
- 左右非対称のシューホールデザインを採用
公式サイトでは「METARISE 2のDNAを受け継ぐ」などといった文言があるので、前作のSKY ELITE FF 2というよりもさらに上位モデルに当たるMETARISE 2(PARIS)の思想・設計をベースとしているのかなといったところです。
重さは実測331g(26.0cm左片足・靴紐あり)。
非常に重いバレーボールシューズに分類されますが、前作と比較するとやや軽くなっています(同条件347g)。
『SKY ELITE FF 3』を実際に履いてみた
- 履き心地
-
■■■■□(4/5:やや良い)
- フィット性
-
■■■■□(4/5:ややフィットする)
- 通気性
-
■■■□□(3/5:普通)
- グリップ性
-
■■■■■(5/5:とても滑りにくい)
- クッション性
-
■■■■■(5/5:とてもクッション性がある)
- 反発性
-
■■■■■(5/5:とても反発する)
- 安定性
-
■■■■□(4/5:ややブレにくい)
- 屈曲性
-
■■■■■(5/5:とても曲げやすい)
- 重さ
-
■□□□□(1/5:とても重い)
- 価格
※メーカーカタログ値
※当サイト価格基準B -
■□□□□(1/5:とても高い)
総合評価 ★★★★★(5/5点)
クッション性・反発性が非常に高くてハイバランス
まず注目したいのが、SKY ELITE FF 3のクッション性と反発性の高さについて。
足をグッと踏み込んだ時の強力な跳ね返りによる推進力、ジャンプ着地時の強力な衝撃吸収。どちらも性能がかなり高くてバランスも取れています。
アウトサイドヒッター・ミドルブロッカー・オポジット・セッターといったジャンプを伴うプレーを多くするポジションの方にとって、これらの性能の高さとバランスの良さはかなり頼りになるでしょう。
それなりにがっしりしていて、しなやかに意外と動きやすい
中~後足部のアッパーに関してはそれなりにがっしりした作りで、特に「RISETRUSS」の影響でしょうかシューズ外側方向にかけての安定感が強い。それでいて、前足のアッパーが非常に屈曲性が高い作りをしていて、グッと踏み込んだ時に前足のアッパー部が足指に沿ってかなりスムーズに曲がってくれます。
そして、屈曲性と反発性の高さが組み合わさることによって、かなり重さがあるバレーボールシューズなんですが意外と動きやすくも感じられます。
がっしりとした安定感がそれなりにあって、それでいてしなやかに意外と動きやすい。そんなバレーボールシューズです。
中級者以上であればこの「重さ」「価格」はそこまで問題ないか
全体的な性能はかなり高く、それでいてバランスが取れている。そんなバレーボールシューズなんですが、懸念点として挙げられるのが「重さ」と「価格の高さ」の2点。ですが、このバレーボールシューズのメインターゲット層はおそらく中級者以上だと思いますし、この「重さ」「価格の高さ」といった2つの懸念点についても中級者以上の方であればそこまで問題にならないのかなと私は思います。
まず重さに関して。他のバレーボールシューズと比較するとかなり重いので扱いづらいように思われますが、中級者以上の方であればこの重さを扱える程度には足の筋力が備わっているかと思われますし、性能的に意外と動きやすく仕上がっているのでそこまで心配にはならないのではないかと思います。
そして価格の高さ。他のバレーボールシューズと比較するとかなり高めの価格帯で展開されていますが、このスペックの高さを考えれば割と納得できる価格ですし、シューズにこだわりを持ち始めるであろう中級者以上の方であればある程度手が伸ばせるのかなといったところです。
前作よりも動きやすくなっていてより満足
前作『SKY ELITE FF 2』と履き比べてみると、今作はフィット性・グリップ性・反発性・屈曲性が向上と若干の軽量化によって、今作の方がより動きやすくなっていると感じられます。
前作も全体的な性能は高くて私の評価もやや高かったんですが、動きやすさに関する性能が向上したことによって、前作以上に今作の方が私の評価は高く、今作の方がおそらく多くの方がより満足できるのではないかと思います。
まとめ:ハイスペックで意外と動きやすい中・上級者向けバレーボールシューズ
まとめると、『SKY ELITE FF 3』は、
ハイスペックで意外と動きやすい中・上級者向けバレーボールシューズ
です。
足の筋力がある程度備わっている中級者以上のアウトサイドヒッター・ミドルブロッカー・オポジット・セッターのポジションの選手を中心にかなり適応してくれそうな、非常におすすめできるバレーボールシューズです。
総合評価:★★★★★(5/5点)