ミズノフライ|実際に履いて本気で評価してみた。

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ミズノフライ_画像
ナカ
この記事を書いた人(当Webサイト運営者)
バレーボール歴十数年。これまで実際に練習・試合で履いてきたバレーボールシューズの数は約10足。バレーボールシューズを中心にレビュー、ランキング記事やコラム記事を執筆しています。

今回は、バレーボールシューズの

ミズノ『ミズノフライ(MIZUNO FLY)』

を実際に履いたうえで、紹介・レビューしていきます。

目次

ミズノ『ミズノフライ』

ミズノフライ_画像

ミズノ『ミズノフライ』は、

  • ミズノフライ(ローカットモデル、品番:V1GA2330、足幅:2E相当)

この1モデルが展開されています。

また、カラー・サイズは、

  • 01:ブラック×シルバー×レッド、23.0cm~30.0cm
  • 09:ホワイト×シルバー×ゴールド、23.0cm~30.0cm

これらの2通りが展開されています。

今回、私は「09:ホワイト×シルバー×ゴールド」の26.0cmを選択しました。

ミズノ最軽量モデルとして展開されている『ミズノフライ』ですが、全体的なデザインやアウトソールの形状に加えてシューズコンセプトが『ロイヤルフェニックス 3』とかなり似ており、おそらく『ロイヤルフェニックス 3』の後継モデル的な立ち位置として展開しているのかなと推測できます。(ミズノさんの2023年のバレーボールカタログ「MIZUNO VOLLEYBALL 2023」では『ミズノフライ』の記載はありましたが、『ロイヤルフェニックス 3』の記載がなかったということからも推測できます。)

アッパー部に注目してみると、アッパーの前足~外側中足部のメッシュ素材の上にやや硬めのフィルムっぽいメッシュ素材があり、二重構造となっています。

ミッドソールには「PoWnCe」「U4icX」に加えてクッション性・反発性に優れた「MIZUNO ENERZY」が追加採用され、インソールにも「MIZUNO ENERZY」が採用されています。(『ロイヤルフェニックス 3』はミッドソールに「PoWnCe」「U4icX」、インソールに「マイルドクッションインソール」の採用)

アウトソールには「NON MARKING」「D-Flex Groove」「XG(エクストラグレードラバー)」の記載があり、2か所の通気孔(「MIZUNO INTERCOOL」)の採用が確認できました。これらの点は『ロイヤルフェニックス 3』と同じです。

ハトメ構造については、『ロイヤルフェニックス 3』では斜めのハトメ構造(「DYNAMOTION FIT」)が採用されていましたが、『ミズノフライ』は一般的なまっすぐのハトメ構造となっています。

ミズノフライ_重さ画像

重さは実測230g(左片足26.0cm・靴紐あり)。軽量級モデルであった『ロイヤルフェニックス 3』よりもさらに9gも軽い(同サイズ・条件計測)です。なお、アシックスさんの軽量級モデル『ROTE JAPAN LYTE FF 3』よりもさらに7gも軽い(同サイズ・条件計測)ため、軽さをとにかく追求する方にはぜひ注目してほしいバレーボールシューズとなっています。

実際に履いてみた

ミズノフライ_着用画像
実際に履いてみて感じたざっくりとした印象
  • とにかく軽くてグリップする
  • 比較的動きやすいがクッション性がやや弱め。リベロ向き
  • ロイヤルフェニックス 3』よりも動きやすさのクセが減って「普通さ」が強くなった

まず履き心地に関しては標準的なレベルとなっており、『ロイヤルフェニックス 3』よりもタイトさが増してやや良いフィット性といったところです。

通気性に関しては標準的なレベルとなっています。前足~外側中足部付近のアッパー二重構造の影響でしょうか『ロイヤルフェニックス 3』よりは通気性がやや抑えられているかなといったところです。

ミズノフライ_屈曲画像

グリップ性に関してはかなり良いです。グッとコートをしっかりととらえて動くことができそうです。『ロイヤルフェニックス 3』もグリップ性は中足部を中心に良かったんですが、『ミズノフライ』はアウトソール全面のグリップ性が非常に良い印象です。

クッション性に関してはやや弱いです。ジャンプ着地時に若干の床付き感がありますが、カタログのファンクション比較に「素足感覚」という文言を見かけたので想定通りといったところでしょうか。

反発性に関しては標準的なレベルです。もともとの反発性はちょっと弱めですが、シューズ自体の軽さのおかげで標準的なレベルに引き上げられているといったところでしょうか。

安定性に関しては標準的なレベルとなっています。『ロイヤルフェニックス 3』は独特な「グニグニ」とした動きやすさがあってやや安定性が弱い(あえてそうしている?)と感じていましたが、『ミズノフライ』はそのクセがほぼ感じられなくなっていて「普通さ」がかなり増したといったところです。シューズの全体的な強度の向上も若干感じられます。

屈曲性に関してはやや良いといったところです。当初は曲げたときに前足部に「パキパキ」と若干の抵抗感を感じましたが、割とすぐに比較的ストレスなくスムーズに曲がってくれるようになりました。『ロイヤルフェニックス 3』よりは屈曲性が若干抑えられたような印象です。


全体を通して見れば『ミズノフライ』はクッション性こそやや低いもののとにかく軽くて比較的動きやすい。加えて『ロイヤルフェニックス 3』にあった独特の動きやすさがほぼ消えて「普通さ」が増しているといった印象です。かなりリベロ向きな性能をしたバレーボールシューズといったところです。

『ミズノフライ』と『ロイヤルフェニックス 3』を比較すると、『ミズノフライ』はメーカーカタログ値において『ロイヤルフェニックス 3』よりもほんの少しだけ価格が高いものの、2023年の物価高の影響ほどは値上げがされていないような印象があり、相対的に見れば『ミズノフライ』は標準的な価格となっています(異なるシリーズのモデルなので比較しづらいですが)。性能面で比較すると、『ミズノフライ』は『ロイヤルフェニックス 3』よりも通気性・屈曲性がやや抑えられ、フィット性・グリップ性・安定性が向上しているといったところです。

以上の点から、総合評価は星4(★★★★☆)とさせていただきます。

まとめ:軽くて動きやすく、リベロ向きなバレーボールシューズ

『ミズノフライ』の総評としては、

軽くて動きやすく、リベロ向きなバレーボールシューズ

といった評価です。

リベロの選手の方や、クッション性がやや弱めでもいいからとにかく軽いバレーボールシューズを探しているという方におすすめです。


履き心地

■■■□□(3/5:普通)

フィット性

■■■■□(4/5:ややフィットする)

通気性

■■■□□(3/5:普通)

グリップ性

■■■■■(5/5:とても滑りにくい)

クッション性

■■□□□(2/5:あまりクッション性がない)

反発性

■■■□□(3/5:普通)

安定性

■■■□□(3/5:普通)

屈曲性

■■■■□(4/5:やや曲げやすい)

重さ

■■■■■(5/5:とても軽い)

価格
※メーカーカタログ値
※当サイト価格基準B

■■■□□(3/5:普通)

総合評価:★★★★☆(4/5点)

ミズノフライ_画像

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