V-SWIFT FF 4|実際に履いて本気で評価してみた。

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V-SWIFT FF 4
ナカ
この記事を書いた人(当Webサイト運営者)
バレーボール歴十数年。これまで実際に練習・試合で履いてきたバレーボールシューズの数は約10足。バレーボールシューズを中心にレビュー、ランキング記事やコラム記事を執筆しています。

今回は、バレーボールシューズの

アシックス『V-SWIFT FF 4(ブイスイフトFF4)』

を実際に履いたうえで、紹介・レビューしていきます。

目次

アシックス『V-SWIFT FF 4』について

アシックス『V-SWIFT FF 4』は、V-SWIFT FF 3の後継モデルとして以下の4モデルが展開されています。

V-SWIFT FF 4V-SWIFT FF 4 EXTRA WIDEV-SWIFT FF MT 4V-SWIFT FF MT 4 EXTRA WIDE
品番1053A0661053A0671053A0641053A065
履き口ローカットローカットミドルカットミドルカット
足幅2E相当4E相当2E相当4E相当
カラー・サイズ・001:Black/Pure Silver(22.5cm~30.0cm、31.0cm)
・100:White/Pure Silver(22.5cm~30.0cm、31.0cm)
・101:White/Classic Red(22.5cm~30.0cm、31.0cm)
・100:White/Pure Silver(22.5cm~30.0cm、31.0cm)・001:Black/Pure Silver(22.5cm~30.0cm、31.0cm)
・100:White/Pure Silver(22.5cm~30.0cm、31.0cm)
・101:White/Classic Red(22.5cm~30.0cm、31.0cm)
・100:White/Pure Silver(22.5cm~30.0cm、31.0cm)

前作同様にローカットとミドルカットそれぞれで足幅2E相当モデルと4E相当モデルが設定されています。特に足幅4E相当は珍しいので、かなり足幅が広いという方は検討対象になるかと思います。

なお今回、実際に履いてレビューを行うモデルは『V-SWIFT FF 4』(1053A066)「100:White/Pure Silver」「26.0cm」です。

スペックで前作と大きく変更になったのはアッパーの設計・デザイン。前作と比べて「ペラっと」感は少なくなっています。特に靴べろは前作・前々作はペラっとしていましたが、今作は一般的なものへと変わっています。

なお、ミッドソールへのFLYTEFOAM採用、前足部アウトソールの3か所の通気孔採用、中足部裏側〜前足外側下部へのTWISTRUSS構造採用、中足部裏側〜内側下部へのHARD E.V.A採用、主にこれらは前作同様かと思われます。

V-SWIFT FF 4_重さ

重さは実測279g(左片足26.0cm・靴紐あり)標準的な重さのバレーボールシューズです。なお、同条件で274gだった前作と比べるとわずかに重くなっています。

『V-SWIFT FF 4』を実際に履いてみた

V-SWIFT FF 4
V-SWIFT FF 4
履き心地

■□□□□(1/5:全く良くない)

フィット性

■■■□□(3/5:普通)

通気性

■■■□□(3/5:普通)

グリップ性

■■■■□(4/5:やや滑りにくい)

クッション性

■■■■□(4/5:ややクッション性がある)

反発性

■■□□□(2/5:あまり反発しない)

安定性

■■■■□(4/5:ややブレにくい)

屈曲性

■■■□□(3/5:普通)

重さ

■■■□□(3/5:普通)

価格
※メーカーカタログ値
※当サイト価格基準B

■■□□□(2/5:やや高い)

総合評価:★★☆☆☆(2/5点)

アウトサイドシューレースホルダーの設計・デザインで困惑する

まず最初に、このバレーボールシューズの大きな問題点の1つとして挙げたいのが、アウトサイドシューレースホルダーの設計・デザイン。これが斜めになっている影響でどのように履けばいいのか困惑しました。

  • アウトサイドシューレースホルダー(の靴紐が通る部分)を中心にすると、靴べろが外側方向に斜めになる
  • 靴べろを真っ直ぐにすると、アウトサイドシューレースホルダー(の靴紐が通る部分)が内側に入って靴紐が歪む

…と、どっちつかずの状況となります。

通常は「靴べろ真っ直ぐ」で履くのが想定されているのでしょうが、個人的に靴紐が歪むのは心地よくなかったので「アウトサイドシューレースホルダー(の靴紐が通る部分)中心」気味に私は履いています。正解は知りません。また、そもそもアウトサイドシューレースホルダー関連のデザインが斜めなので、「靴べろ真っ直ぐ」の場合もきちんと真っ直ぐ履けているのかパッと見ではわかりづらいです。

なにはともあれ、このアウトサイドシューレースホルダーの設計・デザインは困惑するポイントだと思います。私は苦手です。

中足外側下部が局所的に・不自然に硬くて不快

V-SWIFT FF 4_中足外側下部TWISTRUSS

もう1つ、このバレーボールシューズの大きな問題点の1つとして挙げたいのが、中足外側下部で上に尖った部分のTWISTRUSS構造

同様の構造が採用されていた前作は問題なく有効に作用していましたが、今作はアッパー設計変更の影響か何故かは分かりませんが、ぐっと踏み込んだり左右移動する度にその構造部に接する部分(中足外側下部)で、

「明らかに!今!ここに!硬いパーツが足に当たっている!」

と感じて不快でした。また、その構造部とアッパーの強度バランスが取れていないせいか、その部分の安定感は強いけれど局所的に・不自然に硬くて無理やり補強している感が強かったです。

慣れの問題もあるかもしれませんが、少なくとも私は「このバレーボールシューズはちょっと合わないなあ…履きたくないなあ…」と思ってしまうくらい不快に感じました。前作は良かったのにどうして…

もしかしてサイズを間違えているのではないか?とも思いましたが、足の長さ・足幅は問題なく履けているのでサイズ感の問題ではないと思います。もしかすると私の好みや足が合わないだけかもしれませんので、気になる方や購入を検討されている方は試し履きにて確認することを強くおすすめします

クッション性と反発性のバランスがやや悪い

V-SWIFT FF 4_FLYTEFOAM

V-SWIFT FF 4を実際に履いてみると、ギュッと圧縮されたような硬めのクッションが厚く敷かれているような印象で、クッション性はやや良いかなといったところです。しかし、ジャンプしたりすると足がクッションに少し沈み込んだまま、そこまで反発してくれないような感覚があります。

前作と比べるとクッションの材質はおそらく同じですが量が増えたと感じます。しかし、重くなった・屈曲性が抑えられた影響か、やはり反発性はあまり良くないなあといったところです。加えて、アッパーの設計変更もあって、前作の特徴の1つだった「動きやすさ」が今作では抑えられていて、割と普通の動きやすさとなっています。

『GEL-TACTIC 12』のやや上位互換的な印象が強い

V-SWIFT FF 4とその他のアシックスのバレーボールシューズをいろいろ履き比べた結果、現行では『GEL-TACTIC 12』に近いような感覚のバレーボールシューズです。GEL-TACTIC 12のクッション量を少し増やして、少し軽くして、中足外側下部に上へ尖ったパーツを取り付けると、だいたいV-SWIFT FF 4といったところでしょう。

前作のペラっと動きやすかったV-SWIFT FF 3とはやや違った特性なので、今作を試し履きせずにモデルチェンジすると違いに少し困惑してしまうかもしれないと思います。

なにはともあれ、特性は少し違いますが今作よりも前作の『V-SWIFT FF 3』の方が完成度が高いです。また、今作と似た感じなら『GEL-TACTIC 12』の方がコスパがやや良いかなといったところです。

まとめ:一部設計・デザインに難があり、中足外側下部が局所的に不自然なバレーボールシューズ

まとめると、アシックス『V-SWIFT FF 4』は、

一部設計・デザインに難があり、中足外側下部が局所的に不自然なバレーボールシューズ

といった評価です。

  • アウトサイドシューレースホルダーの設計・デザイン
  • 中足外側下部で上に尖った部分のパーツの不自然さ

評価項目を平均すると総合評価は星2ですが、上の2点で私は履く気が失せてしまいました。星1に繰り下げようかとさえ考えましたが、きっと合う合わないが分かれるバレーボールシューズなのかなと思いましたので、今回は評価平均ポイント通り総合評価を星2に据え置いています。

気になっている方や購入を検討されている方はぜひ試し履きをして、自分に合うか合わないかを確かめてみることを強くおすすめします。

総合評価:★★☆☆☆(2/5点)

V-SWIFT FF 4

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