今回は、バレーボールシューズの
ミズノ『ウエーブモーメンタム 3(WAVE MOMENTUM 3)』
を実際に履いたうえで、紹介・レビューしていきます。
ミズノ『ウエーブモーメンタム 3』
ミズノ『ウエーブモーメンタム 3』は、前作『ウエーブモーメンタム 2』の後継モデルとして、
- ウエーブモーメンタム 3(ローカットモデル、品番:V1GA2312、足幅:2.5E相当)
- ウエーブモーメンタム 3 MID(ミドルカットモデル、品番:V1GA2317、足幅:2.5E相当)
の2モデルが展開されています。
また、ローカットモデルの『ウエーブモーメンタム 3』(品番:V1GA2312)のカラー・サイズは、
- 01:ブルー×ホワイト×ネイビー、23.0cm〜31.0cm
- 04:レッド×ホワイト×オレンジ、23.0cm〜31.0cm
- 11:パープル×グリーン×シルバー、23.0cm~31.0cm
- 44:ホワイト×グリーン×ゴールド、23.0cm~31.0cm
- 51:ホワイト×グレー×ブラック、23.0cm~31.0cm
- 52:ブラック×ホワイト×グリーン、23.0cm~31.0cm
- 56:ホワイト×オレンジ×ブルー、23.0cm〜31.0cm
- 57:ホワイト×ネイビー、23.0cm〜31.0cm
の8通りが展開されています。
今回実際に履いてレビューしていくのは、ローカットモデルの『ウエーブモーメンタム 3』(品番:V1GA2312)の「51:ホワイト×グレー×ブラック」26.0cmです。
凹凸が多く、ややゴツい印象のあるデザインです。
採用している主な機能等について見ていくと、さらなる安定性向上を図るためシューズ外側中足下部の「サイドウォール設計」や、アウトソールが中足部の内側にかけて張り出した設計を採用、また、さらなるクッション性・反発性向上を図るため前足部ミッドソールに「MIZUNO ENERZY CORE」、インソールに「MIZUNO ENERZY INSOLE」が採用されています。
また、以降は前作同様と思われますが、フィット性向上を図るためアッパー部と靴べろ部が一体となっている構造や「DYNAMOTION FIT」を採用し、足首回りに厚めのクッション材を採用。ミッドソール素材に「MIZUNO ENERZY」「U4icX」採用。かかと部に「MIZUNO WAVE」採用。アウトソールは高いグリップ性・耐久性の「XGラバー(エクストラグレードラバー)」を採用し「NON MARKING」。つま先部の耐久性向上のため「Dura Shield」採用。主にこういった機能等が採用されています。
重さは実測330g(左片足26.0cm・靴紐あり)。かなり重いバレーボールシューズに分類されます。なお、前作の重さは同条件で327g。ほぼ同じです。
実際に履いてみた
- 履き心地・フィット性・クッション性・安定性が非常に高い
- かなり重いがとにかく安心感がある
- 中・上級者のミドルブロッカー・オポジットの選手を中心にとてもおすすめ
実際に履いてみた第一印象は、圧倒的に安心感のあるバレーボールシューズといった印象です。
履き心地に関してはかなり優しい足入れ感があり非常に良いです。この足入れ感の良さは展開されているバレーボールシューズの中でもトップクラスです。
アッパー部と靴べろ部が一体となった構造や足入れ部の厚めのクッション材の影響か、優しくもしっかりと包み込んでくれる非常に高いフィット性となっています。一部のフィット性の高いバレーボールシューズには、タイトな設計であったりアッパーが薄く靴紐で締め上げて高いフィット性を実現するというものもありますが、この『ウエーブモーメンタム 3』はそういった窮屈さや締め上げ感ではない、優しさのあるフィット性の高さとなっています。
また、多くのバレーボールシューズの足幅設計は2E相当ですが、『ウエーブモーメンタム 3』はやや広めの2.5E相当です。しかし、実際に履いてみるとそこまで足幅が広いとは感じられませんでした。むしろ、『ウエーブモーメンタム 3』よりもゆったりとした履き心地の足幅2E相当のバレーボールシューズもあります。多くの方に適応できるでしょう。
アッパーの一部に目の粗いメッシュ素材を採用している影響か前足~中足上部の通気性は一般的なレベルかなといったところですが、足首周りから後足部にかけては厚手のアッパー素材ですし、アウトソールに通気孔が無い影響か、後足部や足裏が蒸れるような印象があります。総合的に判断すれば通気性はやや悪いといったところです。
グリップ性に関してはやや良いです。安心して動くことができるでしょう。
クッション性に関しては非常に良いです。展開されているバレーボールシューズの中でもトップクラスにクッション性が高く、とにかくクッション性を追求したいという人にとってきっと満足いくであろうクッション性の高さとなっています。
反発性に関してはやや良いです。かなり重いバレーボールシューズですが、比較的高い反発性によってその重さをある程度感じなくさせてくれるような感覚があり、ジャンプサポートがしっかりしているといった印象です。
安定性に関しては非常に良いです。サイドウォール設計や中足部内側へのアウトソールの張り出し設計の影響でしょうか、足裏に安定感があって、特に内側に足を傾けた状況のときにとても安定しているなあといった印象を持ちました。足ブレをほぼ気にすることなくかなり安定して動くことができるでしょう。
屈曲性に関してはやや良いです。とっさのプレー時やグッと踏み込んだりするときでも比較的ストレスなくスムーズに足に適応してくれるでしょう。
全体を通してみれば『ウエーブモーメンタム 3』は、非常に高い履き心地・フィット性・クッション性・安定性があり、トップクラスの安心感を覚えるでしょう。非常に高性能ですがかなり重さがあるので、足の筋力が十分に備わった中・上級者のミドルブロッカー・オポジットの選手を中心にとてもおすすめなバレーボールシューズです。
前作『ウエーブモーメンタム 2』とシューズ性能の方向性はほぼ同じなので前作に適応している方であれば今作も適応できるでしょう。また、同じミズノさんのバレーボールシューズでいくと『ウエーブディメンション』の上位クラスにあたるであろう方向性のシューズ性能なので、もし『ウエーブディメンション』よりもさらに高いクッション性や安定性などを望んでいるのであれば『ウエーブモーメンタム 3』は検討候補の1つに入ってくるでしょう。
以上の点から、総合評価は星5(★★★★★)とさせていただきます。
まとめ:かなり重いが圧倒的な安心感のある高性能なバレーボールシューズ
『ウエーブモーメンタム 3』の総評としては、
かなり重いが圧倒的な安心感のある高性能なバレーボールシューズ
といった評価です。
足の筋力が十分に備わっている中・上級者のミドルブロッカー・オポジットの選手を中心にぜひおすすめしたいバレーボールシューズです。
- 履き心地
-
■■■■■(5/5:とても良い)
- フィット性
-
■■■■■(5/5:とてもフィットする)
- 通気性
-
■■□□□(2/5:やや蒸れる)
- グリップ性
-
■■■■□(4/5:やや滑りにくい)
- クッション性
-
■■■■■(5/5:とてもクッション性がある)
- 反発性
-
■■■■□(4/5:やや反発する)
- 安定性
-
■■■■■(5/5:とてもブレにくい)
- 屈曲性
-
■■■■□(4/5:やや曲げやすい)
- 重さ
-
■□□□□(1/5:とても重い)
- 価格
※メーカーカタログ値
※当サイト価格基準B -
■■□□□(2/5:やや高い)
総合評価:★★★★★(5/5点)